眼遊 日本語
English
Top Profile Gallery Works Links Contact 眼遊記 Search

動物界(Animalia) >> 節足動物門(Arthropoda) >> 軟甲綱(Malacostraca) >> 十脚目(Decapoda)
>> タラバガニ科(Lithodidae) >> タラバガニ属(Paralithodes)

ハナサキガニ (Hanasaki Gani)

Paralithodes brevipes

ハナサキガニ (Hanasaki Gani)

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産

分布:日本(北海道)、千島列島、サハリン、シベリア、オホーツク海、カムチャツカ半島、ベーリング海 <水深50~200m 海水域>

ハナサキガニは北海道根室市の花咲港が名前の由来となっているカニ。
本種はタラバガニと同じタラバガニ属に属し、本当のカニとは違ってヤドカリの仲間にあたる。
生時の色は赤褐色だが、加熱すると真っ赤になり、とても美しい。体表には強いテリがあり、たくさんの棘を持つ。この姿はまるでテレビゲームに出てくる強いモンスターのようだ。
根室の名物のひとつで、鉄砲汁と呼ばれる料理が有名。

ハナサキガニオスの腹面

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■ハナサキガニオスの腹面

ハナサキガニオスの腹面。

ハナサキガニオスの尾部

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■ハナサキガニオスの尾部

ハナサキガニオスの尾部。
尾部は思ったよりも柔らくぶよぶよとした感触。
ヤドカリの仲間の柔らかい尾部が進化したという事が想像できる。

ハナサキガニの甲

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■ハナサキガニの甲

ハナサキガニの甲。
鋭い棘が並び、表面はまるでニスを塗ったかのようにテリがある。

ハナサキガニの甲表

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■ハナサキガニの甲表

ハナサキガニの甲表には無数の棘が並ぶ。

ハナサキガニの棘

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■ハナサキガニの棘

ハナサキガニの鉗脚の長節にある棘。
まるで全身が武器だ。成ガニを捕食することのできる天敵は人間以外にいないのではないだろうか。

ハナサキガニの歩脚

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■ハナサキガニの歩脚

ハナサキガニの歩脚。
歩脚にも棘がたくさん。

ハナサキガニの歩脚指節

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■ハナサキガニの歩脚指節

ハナサキガニの歩脚指節。
歩脚の一番先の節を指節と呼ぶ。
ハナサキガニの歩脚指節は短い。

ハナサキガニの鉗脚

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■ハナサキガニの鉗脚

ハナサキガニの鉗脚。
まるで真っ赤なボクシンググローブをしているようで面白い。
タラバガニ科の種がヤドカリ類から進化したという証拠は鉗脚にもみられる。
巻貝の殻に入るヤドカリ類は右側の鉗脚を大きくし、身の危険を感じ殻に入ったときに蓋の代わりとして使う。
そのなごりは残っていて、タラバガニ科の種も右側の鉗脚が大きくなっている。

ハナサキガニの右鉗脚

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■ハナサキガニの右鉗脚

ハナサキガニの右鉗脚。
右鉗脚は大きく、硬いものを砕くのに適したつくりをしている。

ハナサキガニの左鉗脚

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■ハナサキガニの左鉗脚

ハナサキガニの左鉗脚。
左鉗脚は餌を口へ運んだり、柔らかいものを切ったりするのに適したつくりをしている。

ハナサキガニの第5歩脚

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■ハナサキガニの第5歩脚

ハナサキガニを含むタラバガニ科の種は4対の歩脚しかみられない。しかし実際にはちゃんと5対の歩脚を持っていて、甲の中に隠れている。
写真は甲の中の第5歩脚を外に出したもの。
この脚は甲の中でエラを掃除したりとメンテナンスに活用されている。

ハナサキガニの額

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■ハナサキガニの額

棘だらけのハナサキガニ。しかし額角はなぜか尖っておらず丸い。

モンスターの様なハナサキガニ

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■モンスターの様なハナサキガニ

テレビゲームの強いモンスターのような姿をしているハナサキガニ。
大きくて強そうな身体なのに眼は小さいというアンバランスもよりモンスター感を出している。

ハナサキガニの顔

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■ハナサキガニの顔

これほど大きな体を持っているというのに、目は非常に小さい。
そして基部がひっついていて眼がとなり同士にある。
この顔はカニではなくヤドカリそのもの。。

加熱して赤くなったハナサキガニ

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■加熱して赤くなったハナサキガニ

加熱して赤くなったハナサキガニ。
赤褐色の体色は熱を加えると真っ赤になる。
これはアスタキサンチンという赤い物質が加熱によってカニ内のたんぱく質から分離したため。

蒸しハナサキガニ

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■蒸しハナサキガニ

ハナサキガニを蒸してみた。
独特の風味があるとされているが、確かにワタリガニのような独特の風味を感じた。これは慣れていれば全く気にならない。
塩気、味がとても濃く、あまりたくさんは食べられない。身のプリプリ感はタラバガニアブラガニに比べるとかなり劣る。
やはり地元で食べられているように鉄砲汁にした方がよいのかもしれない。

ハナサキガニの身の皮

<甲幅13.0cm・1.2kg・オス> 購入 2016.7.14. ロシア/サハリン州産 

■ハナサキガニの身の皮

蒸したハナサキガニをキッチンばさみで開いていく。硬い殻を外した後に出てくるのが皮。
これが結構硬いので食べられない。
もしかしたらこの個体は脱皮前でこの皮は次の殻になるものかもしれない。その証拠に棘までちゃんと再現されている。


眼遊記

515 ロシア産 ~ハナサキガニに挑戦~

 

<<前の種

 
カウンター

© 2010 Takuya Morihisa, All Rights Reserved
当サイト内の画像および記事を無断で使用することを禁止します。