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タラバガニ (Red King Crab)

Paralithodes camtschaticus

タラバガニ (Red King Crab)

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産

分布:日本(北海道)、北極海(アラスカ沿岸)、ベーリング海、北太平洋(アラスカ~カナダ)、オホーツク海、日本海(カムチャツカ半島西岸) 水深30~360m 海水域

タラバガニといえば、北のカニの王様。英名もRed King Crab(赤いキングクラブ)。
なぜ王様なのかというと、甲幅25cmまで成長するその大きさ、そして食感と旨み。これほど食べて満足感の得られるカニはいないだろう。
同属アブラガニに酷似していて、素人には見分けが難しい。昔は価格の安いアブラガニをタラバガニだと偽装して販売されていたことも多いようだが、最近では偽装問題にうるさいので、正直な業者が多いようだ。
オスがメスより大きくなり、味覚もオスの方が上だという。
タラバガニでよく話題となるのが、ヤドカリの仲間だとうことだろう。本種はカニやエビなどと同じ十脚目の仲間だが、ヤドカリ下目・ヤドカリ上科というヤドカリと同じ上科に属する。
もう一度写真を見てもらえば分かるが、歩脚が3対しかない(カニの仲間は4対)。しかし、十脚目の十脚というのは10の脚を持つ仲間という意味。
実は甲羅の下に第5歩脚が隠れていて、脚はちゃんと10本ある。

タラバガニオスの腹面

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■タラバガニオスの腹面

タラバガニオスの腹面。
普通カニのオスの尾部は細長いのが特徴だが、タラバガニではオスも丸い形をしている。

タラバガニオスの尾部

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■タラバガニオスの尾部

タラバガニオスの尾部。
尾部には沢山の中腸腺がつまっている。尾部は思ったよりも柔らくぶよぶよとした感触。

タラバガニオスの中腸腺

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■タラバガニオスの中腸腺

タラバガニオスの中腸腺。
通称ミソと呼ばれる内臓。
この部分は熱を加えても固まらないため食べられない。捨てるのが惜しいほど沢山つまっていた。
さばくときに流れ出る体液は空気に触れるとゼラチンのように固まる性質がある。

タラバガニオスの甲

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■タラバガニオスの額角

タラバガニの額角。
額角の上に棘が1つみられる。
近縁種のアブラガニの額角には小さな棘が1対みられ、計3つの棘がある。

タラバガニの甲面心域にある棘

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■タラバガニの甲面心域にある棘

カニの仲間の甲はいくつかの部位に分かれるが、中央にある部位を心域という。
ここにある棘の数を数える事で、素人でもタラバガニとアブラガニを見分ける事ができる。
アブラガニの棘は4つ、タラバガニの棘は6つであることが多い。

タラバガニオスの甲表面

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■タラバガニオスの甲表面

タラバガニオスの甲表面。
鋭い棘が沢山ある。

タラバガニオスの尾部付け根

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■タラバガニオスの尾部付け根

タラバガニオスの尾部付け根。
尾部の付け根にも棘はある。

タラバガニオスの鋏

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■タラバガニオスの鋏

タラバガニオスの鋏。
右側が大きくなる。

タラバガニオスの鋏

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■タラバガニオスの歩脚

タラバガニオスの歩脚。
歩脚先端の腹側には模様がある。近似種アブラガニにはみられない。

タラバガニオスの第5歩脚

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■タラバガニオスの第5歩脚

タラバガニオスの第5歩脚。尾脚と呼ばれる。
普段は甲羅の下に隠れていて、鰓の掃除などを行っている。
写真を撮影するため外側へ出した状態。

タラバガニオスの側面

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■タラバガニオスの側面

タラバガニオスの側面。
体高が高くかっこいい。

タラバガニの眼

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■タラバガニの眼

タラバガニの眼。
これほど大きな体を持っているというのに、目は非常に小さい。
そして基部がひっついていて眼がとなり同士にある。
この顔はカニではなくヤドカリそのもの。

タラバガニの顔

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■タラバガニの顔

タラバガニの顔。
兜を被った将軍のようだ。

大きなタラバガニ

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■大きなタラバガニ

重量3kgの大きなタラバガニ。
もちろんそのままでは鍋に入らない。
北海道から空輸便で活きた状態で届いたが、これが16,300円。よい買い物をした。

熱によって赤くなったタラバガニ

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■熱によって赤くなったタラバガニ

熱によって赤くなったタラバガニの甲。
アスタキサンチンという赤い物質が加熱によってカニ内のたんぱく質から分離したために赤くなる。

熱によって赤くなったタラバガニ

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■熱によって赤くなったタラバガニ

塩茹でして真っ赤に茹で上がったタラバガニ。
この美しい色が食欲をそそる。

熱によって赤くなったタラバガニ

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■熱によって赤くなったタラバガニ

歩脚先端の腹側は色素があるため赤くなる。
アブラガニは赤くならないので茹でガニの見分けの参考になる。

焼きタラバガニ

<甲幅19.0cm・3kg・オス> 購入 2013.10.19. ロシア/オホーツク海産 

■焼きタラバガニ

茹でてもおいしいが、焼いてもおいしい。
これだけでお腹がいっぱいになるほどのボリュームだ。

冷凍ボイルタラバガニ

<オス> 購入 2011.11.17. ロシア産 

■冷凍ボイルタラバガニ

茹でたタラバガニの脚を冷凍したものはとっても手軽。

香港の西貢でみられた活タラバガニ

<オス> 2015.12.13. 香港/新界/西貢 

■香港の西貢でみられた活タラバガニ

タラバガニは香港でも食べられている。
西貢という海鮮レストランが集まるエリアでみかけた活タラバガニ。


写真提供

ノンストップ!NONSTOP! フジテレビ
学研の図鑑 LIVE 水の生き物
2017年8月8日
P22

眼遊記

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