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スプレンディッドフィドラークラブ (Splendid Fiddler Crab)

Paraleptuca splendida

スプレンディッドフィドラークラブ (Splendid Fiddler Crab)

<甲幅1.8cm・オス>手づかみ 2016.9.12. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾

分布:中国、台湾、香港、ベトナム <内湾のマングローブ林の砂礫底 汽水~海水域>

スプレンディドフィドラークラブは香港に生息するカニの仲間で最も美しい種ではないだろうか。
深紅の鉗脚と歩脚、そして黒い甲には青い斑紋が点在する。眼柄がオレンジ色をしているのもまた美しい。
本種はかつてベニシオマネキ(Uca crassipes)とされていたが、2012年の研究により別種とされた新しい種だ。
香港の東涌湾でしか観察したしたことがないため、これが他の地域でも共通するかどうかは分からないが、本種が観察される環境は非常に限定的。その環境とはマングローブの中を流れる小川の脇、水際ではなく、水際から50cm~2m程度離れた場所、日当たりが悪く直射日光が当たらない場所、底質は砂礫になっていて、その礫には藻類が生える、湧き水が滲み出ていて常に濡れている場所。こんなところだろうか。
不思議なことに川幅1m程度の小川の反対側は、先の環境とは異なり日当たりが良いためか本種はみられない。本種がみられた範囲は広大な東涌湾の中でも半径5mの円の中に納まるくらいではないだろうか。ここでは希少種といっていいだろう。
英名のスプレンディドフィドラークラブ(Splendid Fiddler Crab)のスプレンディドは学名 P.splendida の種小名から。フィドラークラブというのは「バイオリン弾きのカニ」という意味でシオマネキの英名。英語でシオマネキと言いたいときはフィドラークラブと言えばわかってもらえるだろう。

スプレンディドフィドラークラブの甲

<甲幅1.8cm・オス>手づかみ 2016.9.12. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■スプレンディドフィドラークラブの甲

スプレンディドフィドラークラブの甲。
黒い下地に鮮やかな青い斑紋が美しい。
眼柄はオレンジ色をしている。

スプレンディドフィドラークラブの大鉗脚

<甲幅1.8cm・オス>手づかみ 2016.9.12. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■スプレンディドフィドラークラブの大鉗脚

スプレンディドフィドラークラブの大鉗脚。
他のシオマネキ類同様、オスは片方の鉗脚が巨大化する。
本種の大鉗脚は表面に顆粒や溝などはみられず、非常に滑らかな表面をしている。
これがまたたまらなく美しいと思う。

スプレンディドフィドラークラブオスの腹面

<甲幅1.8cm・オス>手づかみ 2016.9.12. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■スプレンディドフィドラークラブオスの腹面

スプレンディドフィドラークラブオスの腹面。
通称「ふんどし」と呼ばれる腹部は細長い形をしている。
鉗脚や歩脚の腹面も真っ赤で美しい。

スプレンディドフィドラークラブのオス

<オス> 2016.8.21. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■スプレンディドフィドラークラブのオス

スプレンディドフィドラークラブのオス。
こんな鮮やかな色をした生物が褐色の砂礫の上にいると嫌でも目についてしまう。
なぜわざわざ天敵から襲われやすい派手な色に進化していったのだろうか。

スプレンディドフィドラークラブのメス

<メス> 2016.8.21. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■スプレンディドフィドラークラブのメス

スプレンディドフィドラークラブのメス。
メスは大鉗脚を持たず、身体の大きさも小さい。
甲の上半分は赤くなっているが、これは種内変異だろう。

スプレンディドフィドラークラブが好む環境

<オス> 2016.8.21. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■スプレンディドフィドラークラブが好む環境

香港の東涌湾では、写真のように底質が砂礫で表面を藻類が覆っており、日当たりが悪く、常に濡れているような場所でスプレンディドフィドラークラブがみられた。
このような条件がそろう環境は非常に限られており、本種が観察できたのはわずか半径5mの範囲であった。

スプレンディドフィドラークラブが好む環境

<オス> 2016.8.21. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■スプレンディドフィドラークラブが好む環境

香港の東涌湾では、写真のように底質が砂礫で表面を藻類が覆っており、日当たりが悪く、常に濡れているような場所でスプレンディドフィドラークラブがみられた。
このような条件がそろう環境は非常に限られており、本種が観察できたのはわずか半径5mの範囲であった。

スプレンディドフィドラークラブが好む環境

<オス> 2016.8.21. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■スプレンディドフィドラークラブが好む環境

香港の東涌湾では、写真のように底質が砂礫で表面を藻類が覆っており、日当たりが悪く、常に濡れているような場所でスプレンディドフィドラークラブがみられた。
このような条件がそろう環境は非常に限られており、本種が観察できたのはわずか半径5mの範囲であった。

大鉗脚が小さいスプレンディドフィドラークラブの若いオス

<オス> 2016.8.21. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■大鉗脚が小さいスプレンディドフィドラークラブの若いオス

スプレンディドフィドラークラブのオス。
大鉗脚はまだそれほど大きくない。恐らくまだ若いオスなのだろう。

食事をするスプレンディドフィドラークラブ

<オス> 2016.9.12. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■食事をするスプレンディドフィドラークラブ

食事をするスプレンディドフィドラークラブのオス。このときは珍しく日の光が当たる場所にいた。

体色が薄いスプレンディドフィドラークラブ

<オス> 2016.9.12. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■体色が薄いスプレンディドフィドラークラブ

甲の下地の色が黒ではなく褐色のスプレンディドフィドラークラブ。
体色にはある程度の変異がみられる。

食事中のスプレンディドフィドラークラブ

2016.9.12. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■食事中のスプレンディドフィドラークラブ

食事中のスプレンディドフィドラークラブ。藻類を切り取っては口の中に運んでいた。

スプレンディドフィドラークラブ

2016.9.12. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■スプレンディドフィドラークラブ

美しい姿をしているスプレンディドフィドラークラブはついつい撮影枚数が多くなってしまう。
非常に小さなカニなので、望遠レンズがないと撮影は難しいだろう。

スプレンディドフィドラークラブが生息するマングローブ林

<オス> 2016.9.12. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■スプレンディドフィドラークラブが生息するマングローブ林

スプレンディドフィドラークラブが生息するマングローブ林。
この写真からやや下流の、砂礫になっている場所にスプレンディドフィドラークラブが生息している。


眼遊記

531 Tung Chung Bay ~香港の素晴らしい干潟とそこに生息する生き物たち その2~
526 Tung Chung Bay ~香港の素晴らしい干潟とそこに生息する生き物たち その1~

 

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