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クルマエビ (Japanese Tiger Prawn)

Marsupenaeus japonicus

クルマエビ (Japanese Tiger Prawn)

<19.0cm> マス網 2005.6.29. 島根県/松江市/美保関町/境水道

分布:日本、韓国、台湾、中国、フィリピン、マレーシア、インド、モザンビーク、スワジランド、エジプト、イスラエル、トルコ <内湾・内海 汽水~海水域>

我々日本人にとって、クルマエビこそがエビの中エビだと思っているが、いかがだろうか。
正月などのめでたい場で出てくるエビはクルマエビである事が多い。大きさは小さすぎず大きすぎず。というよりもエビと聞いて頭に浮かぶのは、本種ほどの大きさ。という事はこのエビが基準となっているのではないだろうか。
学名の種小名は japonicus。もちろんこれは日本を意味しているが、日本固有種ではなく、アフリカからインド、アジアとインド太平洋沿岸に広く生息する。
和名のクルマエビは茹でると体が丸くなり、その縞模様が車のようにみえることが由来となっている。
クルマエビは塩茹で、刺身、塩焼、天ぷらとどんな料理にも向いている。しっかりとした歯ごたえでほんのりとした甘味がある。上品な味なのでいくらでも食べられそうだ。価格はその分高価。養殖もさかんにされている。
写真家としての視点から言わせてもらうと、とにかく美しい。一番素晴らしい部分は尾部。赤、青、黄の鮮やかな色がみられ、虹のように感じる。
食べてよし、撮影してよし、筆者が最も好きなエビだ。

クルマエビの頭胸部

<19.0cm> マス網 2005.6.29. 島根県/松江市/美保関町/境水道 

■クルマエビの頭胸部

クルマエビの頭胸部。

クルマエビの模様

<19.0cm> マス網 2005.6.29. 島根県/松江市/美保関町/境水道 

■クルマエビの模様

クルマエビは茹でると丸くなり、この縞模様が車(車輪)を想像させる。
茹でると褐色の部分は赤くなり、殻を取り除いても縞模様は残っている。

クルマエビの尾部

<19.0cm> マス網 2005.6.29. 島根県/松江市/美保関町/境水道 

■クルマエビの尾部

クルマエビ最大の特徴である虹色の尾部。
褐色→黄色→青→赤という色の移り変わりが素晴らしい。

背面からみたクルマエビ

<19.0cm> マス網 2005.6.29. 島根県/松江市/美保関町/境水道 

■背面からみたクルマエビ

背面からみたクルマエビ。歩脚や腹肢も鮮やかな黄色~青をしているのも注目してほしい。
触角は非常に長い。

背面からみたクルマエビ頭部

<19.0cm> マス網 2005.6.29. 島根県/松江市/美保関町/境水道 

■背面からみたクルマエビ頭部

背面からみたクルマエビ頭部。

クルマエビのメス

<メス 22.5cm> 刺し網 2005.10.7. 島根県/松江市/八束町/境水道 

■クルマエビのメス

全長22.5cmの大きなクルマエビ。
交尾後のメスにみられる交尾栓がついていたのでメスだと分かった。

クルマエビのメス

<メス 22.5cm> 刺し網 2005.10.7. 島根県/松江市/八束町/境水道 

■クルマエビの交尾栓

クルマエビの交尾栓。
左側の交尾栓(写真では右側)が折れてしまっている。
漁師さんはこれを蝶と呼んでメスを見分けていた。

クルマエビ

<21.0cm> 刺し網 2005.11.14. 島根県/松江市/八束町/境水道 

■クルマエビ

刺し網で漁獲されたクルマエビ。
境水道にクルマエビが生息していると地元の人が知ったら驚くだろう。

クルマエビの腹肢

<21.0cm> 刺し網 2005.11.14. 島根県/松江市/八束町/境水道 

■クルマエビの腹肢

クルマエビの腹肢。
腹肢は黄色くその周りには赤い毛が生えている。

クルマエビの尾部

<21.0cm> 刺し網 2005.11.14. 島根県/松江市/八束町/境水道 

■クルマエビの尾部

クルマエビの尾部。その色彩は本当に美しい。

養殖のクルマエビ

養殖個体 2005.7.25. 山口県産 

■養殖のクルマエビ

高価なクルマエビは養殖も盛んだ。
山口県産のものをよく見かける。

活クルマエビの輸送

養殖個体 2005.7.25. 山口県産 

■活クルマエビの輸送

魚介類を活きたまま輸送するのは非常に難しく、2016年、流通が発達した現在でも活きたまま魚介類が流通することはほとんどない。
しかしクルマエビは湿らせたおがくずに入れておくとしばらく生きる事ができ、昔からこの方法で生きたまま輸送されてきた。

刺し網で漁獲された天然クルマエビ

刺し網 2005.11.14. 島根県/松江市/八束町/境水道 

■刺し網で漁獲された天然クルマエビ

刺し網で漁獲された天然クルマエビ。
大きさは大小様々。漁獲量が少なく人気の高いエビなので、一般家庭に出回る事はまずないだろう。

香港のレストランにいたクルマエビ

2015.12.13. 香港/新世界/西貢 

■香港のレストランにいたクルマエビ

香港の海鮮レストランのいけすにいたクルマエビ。
ここでも食べられているのかと驚いた。
特徴的な模様をしているので本種だとすぐに分かる。

クルマエビの塩焼き

養殖個体 2005.7.25. 山口県産 

■クルマエビの塩焼き

クルマエビはどう食べても美味しいエビだが、今回は塩焼きに。しっかり焼くと歩脚や殻も美味しく食べられる。

クルマエビの造り

2015.11.20. 広島県/東広島市/西条 

■クルマエビの造り

美しい尾の模様を生かしたクルマエビの造り。
頭胸部も食べられるように茹でてある気遣いも嬉しい。

クルマエビの車

2016.10.13. 中華人民共和国/広東省/汕尾市/海豊県 

■クルマエビの車

クルマエビの蒸しエビ。
クルマエビは茹でると写真のように体を丸くし、赤と白の縞模様がはっきりと浮かび上がる。
この様子が車輪を思わせる事からクルマエビと名付けられた。


写真提供

宍道湖と中海の魚たちボードゲーム
宍道湖と中海の魚たち
P142,143,144

眼遊記

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