眼遊 日本語
English
Top Profile Gallery Works Links Contact 眼遊記 Search

動物界(Animalia) >> 節足動物門(Arthropoda) >> 軟甲綱(Malacostraca) >> 十脚目(Decapoda)
>> モクズガニ科(Varunidae) >> モクズガニ属(Eriocheir)

モクズガニ (Japanese Mitten Crab)

Eriocheir japonica

モクズガニ (Japanese Mitten Crab)

<甲幅7.5cm・オス> マス網 2005.5.15. 島根県/松江市/大海崎町/中海

分布:日本(小笠原を除く全国)、ロシア、韓国、中国 河口域~河川
地方名:ずぼてがに(島根県)、けがに(広島県)、かわがに(鳥取県)

モクズガニは鋏にふわふわの毛が生えたカニだ。淡水域から海水域まで広い範囲にわたって生息している。
卵の発生、幼生の成長には塩分が不可欠なため、産卵時には河口や海岸まで川を下ってくる。沿岸で成長した幼ガニは力強い歩脚を使ってどんどん川を溯上していく。海から数キロ離れた川でもモクズガニみられるが、どの個体も河口から自分の力で溯上してきたもの。小さな体にこれほどの能力があるのかと驚いてしまう。
モクズガニの同属であるチュウゴクモクズガニはかの有名な「上海がに」。香港などでは秋になるとあちこちで活きたチュウゴクモクズガニを売る屋台がみられ、バスの広告などにもその写真がみられる。向こうではカニ=チュウゴクモクズガニなのだろう。
同じ属に属するだけあって、モクズガニも美味いカニだ。
半分に割って味噌汁にするもよし、塩茹でにするもよし。みそと呼ばれる黄色~オレンジ色の中腸腺が非常に美味。

モクズガニオスの腹面

<甲幅7.5cm・オス> マス網 2005.5.15. 島根県/松江市/大海崎町/中海 

■モクズガニオスの腹面

モクズガニオスの腹面。
通称「ふんどし」と呼ばれる腹部は長細い。

モクズガニの甲

<甲幅7.5cm・オス> マス網 2005.5.15. 島根県/松江市/大海崎町/中海 

■モクズガニの甲

モクズガニの甲。
同属チュウゴクモクズガニと非常に良く似ている。
甲の側縁にある棘が3本ならモクズガニ、4本ならチュウゴクモクズガニ

モクズガニオスの鋏

<甲幅7.5cm・オス> マス網 2005.5.15. 島根県/松江市/大海崎町/中海 

■モクズガニオスの鋏

モクズガニオスの鋏。
大きな鋏は毛で覆われる。英名のJapanese Mitten Crabとは日本の手袋ガニという意味だ。
一方メスの鋏は小さく、毛で覆われない。

モクズガニの歩脚

<甲幅7.5cm・オス> マス網 2005.5.15. 島根県/松江市/大海崎町/中海 

■モクズガニの歩脚

モクズガニは川を溯上してゆくために力強い歩脚を持っている。
毛が生えているのも特徴的だ。

抱卵したメスのモクズガニ

<メス> マス網 2005.4.6. 島根県/松江市/中海 

■抱卵したメスのモクズガニ

たくさんの卵を抱いたモクズガニのメス。
卵ひとつの大きさは小さく、小豆色をしている。

モクズガニの卵

<メス> マス網 2005.5.15. 島根県/松江市/大海崎町/中海 

■モクズガニの卵

モクズガニの卵。
両脇にみられるのは腹肢と呼ばれる付属肢。

威嚇するモクズガニのオス

<オス> 2007.2.7. 島根県/松江市/中海 

■威嚇するモクズガニのオス

鋏を思いっきり広げて威嚇するモクズガニのオス。
攻撃のスピードはあまりないが、とても力が強いので挟まれたら非常に痛い。

歩行するモクズガニのオス

<オス> 2007.2.7. 島根県/松江市/中海 

■歩行するモクズガニのオス

モクズガニは自ら積極的に陸上に上がることはまずないが、陸上でも力強い歩脚を使って素早く動く。
家に持ち帰ったモクズガニが台所から逃走して、後日冷蔵庫の下で死んでいたなんていうこともよくある話。

甲幅10cm、480gの特大モクズガニ

<甲幅10.0cm・オス> マス網 2006.3.7. 島根県/安来市/中海 

■甲幅10cm、480gの特大モクズガニ

中海で漁獲された、甲幅10cm、480gの特大モクズガニ。
モクズガニでは最大クラスの大きさだ。

中海産のモクズガニ

マス網 2006.3.7. 島根県/安来市/中海 

■中海産のモクズガニ

中海で漁獲されたモクズガニ。
中海ではもっとも多く漁獲されるカニだ。

茹でられたモクズガニ

2006.3.10. 島根県/松江市中海産 

■茹でられたモクズガニ

褐色のモクズガニを茹で上げると真っ赤になる。
これはアスタキサンチンという赤い物質がカニ内のたんぱく質から分離したため。

ヨシ場に隠れるモクズガニ

2005.10.17. 島根県/松江市/大橋川 

■ヨシ場に隠れるモクズガニ

島根県松江市を流れる汽水の大橋川のヨシ場でみつけたモクズガニ。
身を隠すようにじっとしていた。
イシガニタイワンガザミなどに比べると攻撃性が低いように思う。

ヨシ場に隠れるモクズガニ

2005.10.17. 島根県/松江市/大橋川 

■ヨシ場に隠れるモクズガニ

島根県松江市を流れる汽水の大橋川のヨシ場でみつけたモクズガニ。
正面からみるとかわいらしい姿をしている。

モクズガニの交尾前ガード

2008.10.8. 島根県/出雲市 

■モクズガニの交尾前ガード

多くのカニ類ではオスが交尾前にメスを確保する交尾前ガードという行動をとる。
大きな鋏を使い、メスが逃げられないように、他のオスに取られないようしっかりとガードする。

飼育展示されるモクズガニ

<飼育個体> 2016.7.1. 島根県/出雲市/宍道湖自然館ゴビウス 

■飼育展示されるモクズガニ

島根県の宍道湖自然館ゴビウスで飼育展示されるモクズガニ。
潜水中にみかける普段の彼らの様子が再現されている。


写真提供

宍道湖と中海の魚たちボードゲーム
松江・安来ふるさと大百科
宍道湖と中海の魚たち
P40
表紙,P128,129

眼遊記

559 宍道湖自然館ゴビウス ~カワヤツメがみれた~
513 宍道湖自然館ゴビウス ~4年ぶりのゴビウス~

 

<<前の種

 

© 2010 Takuya Morihisa, All Rights Reserved
当サイト内の画像および記事を無断で使用することを禁止します。