眼遊 日本語
English
Top Profile Gallery Works Links Contact 眼遊記 Search

動物界(Animalia) >> 脊索動物門(Chordata) >> 条鰭綱(Actinopterygii) >> コイ目(Cypriniformes)
>> コイ科(Cyprinidae) >> ワタカ属(Ischikauia)

ワタカ (Wataka)

Ischikauia steenackeri

ワタカ (Wataka)

<23.0cm> 投網 2008.7.7. 島根県/出雲市/園町/平田船川

分布:日本(琵琶湖)(移入:関東平野、北陸地方、岡山県、島根県、山口県、福岡県) <平野部の湖沼や池、用水路、泥底で水草の多い浅所 淡水域>

ワタカとても不思議な姿をした魚だと思う。
銀色の体色に隆起した背、顔に対して眼はとても大きく、どの魚とも似つかない風貌だ。
ワタカは日本にしか生息していない固有種で、ワタカ属に属する魚は本種のみ。この魚に似た種は日本以外にはいないということだ。
島根県にある汽水湖宍道湖周辺の淡水の川では本種がよくみられる。松江市の町中を流れる用水路にミミズを餌にして釣りをするとすぐに釣れるので、珍しい魚ではないのだろうと思っていたが、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧IA類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)にリストアップされている。
実はこの魚、元々琵琶湖の固有種だったものが(江戸時代までは福井県の三方五湖にも生息していたようだ)、アユの放流に混じったり、除草目的の放流などで全国に移入され定着してしまったもの。自然分布域である琵琶湖では繁殖場の環境悪化、オオクチバスブルーギルなどの外来種による捕食圧が原因で絶滅の危機に瀕している。

ワタカの頭部

<23.0cm> 投網 2008.7.7. 島根県/出雲市/園町/平田船川 

■ワタカの頭部

顔の小ささとは反対に大きな眼を持つワタカ。
眼はやや下側についてる。

ワタカの幼魚

<9.0cm> 投網 2005.8.1. 島根県/松江市/西尾町 

■ワタカの幼魚

ワタカの幼魚。
幼魚では身体の大きさに比べると尾鰭・背鰭が大きい。

ワタカの若魚

<16.0cm> 投網 2006.8.1. 島根県/松江市/西尾町 

■ワタカの若魚

ワタカの若魚。
上の写真の個体と見比べると成魚の身体のバランスに近づいてきているのが分かる。

ワタカの成魚

<32.5cm> マス網 2006.4.14. 島根県/松江市/西尾町島根県/松江市/嫁島町/宍道湖 

■ワタカの成魚

全長32.5cmのワタカ。
全長30cm程度にまで大きくなるが、ワタカが食べられているという話は聞いたことがない。
恐らく味がいまいちなのだろう。

水族館のワタカ

<飼育個体> 2016.7.1. 島根県/出雲市/宍道湖自然館ゴビウス 

■水族館のワタカ

宍道湖自然館ゴビウスで飼育展示されているワタカ。この様な地味な魚でも展示されているのがこの水族館のよいところ。


写真提供

宍道湖と中海の魚たちボードゲーム
釣魚1400種図鑑
松江・安来ふるさと大百科
技・家 ハンドブック
P445
P40
P24

眼遊記

513 宍道湖自然館ゴビウス ~4年ぶりのゴビウス~

 

<<前の種

 

© 2010 Takuya Morihisa, All Rights Reserved
当サイト内の画像および記事を無断で使用することを禁止します。