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オオクチバス (Largemouth Bass)

Micropterus salmoides

オオクチバス (Largemouth Bass)

<38.0cm> 釣り 2010.8.14. カナダ/オンタリオ州/ヒューロン湖/ジョージア湾

分布:アメリカ合衆国(東部)、カナダ(東部)、世界中に移入 河川・湖沼・ため池・ダム湖 淡水性
地方名:ばす(全国)

日本では外来生物の代名詞となっているブラックバス。
ブラックバスはオオクチバス、コクチバス、ショールバス、スポッテッドバス、レッドアイバス、スワニーバス、グアダルーペバスの総称で、日本にはこれらのうちオオクチバスとコクチバスが生息している。
他の種についてはよく分からないが、これらの2種はルアーに非常によく反応し、力強い引きをみせるため、ルアーフィッシングの最高のターゲットとしてものすごい人気がある。
オオクチバスは1925年に神奈川県芦ノ湖へ移入され、その後釣り人による密放流などにより生息地が全国へ広がっていってしまった。
また、オオクチバスは強い魚食性のため日本の在来淡水魚の生態系は大きなダメージを受けた。
そのため日本では外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)による特定外来生物に指定されており、無許可の生きたままの飼養・保管・運搬・輸入が一切禁止されている。
またフィッシングを目的とした密放流は世界中でも問題となっており、国際自然保護連合(IUCN)でも 世界の侵略的外来種ワースト100(100 of the World's Worst Invasive Alien Species)に指定されている。
しかし、オオクチバスが広島県の野池に生息していなかったら、今の自分の人生はなかったかもしれない。
全く魚に興味がなかった自分が、魚のとりこになり写真を始めたのも、高校生の頃オオクチバス釣りにのめりこんだからだ。
大好きな魚オオクチバス。人間・自然との関係が良好とはいえない現状がとても残念だ。
オオクチバスの原産地は北アメリカ大陸の東部で、カナダ・オンタリオ州も原産地のエリア内だ。
アメリカ合衆国西部ではカリフォルニア州でバス釣りが盛んだが、カリフォルニア州のオオクチバスは人為的に移入されたもの。

オオクチバスの頭部

<38.0cm> 釣り 2010.8.14. カナダ/オンタリオ州/ヒューロン湖/ジョージア湾 

■オオクチバスの頭部

オオクチバスの口はとても大きく、英名Largemouth Bassもこの大きな口から名づけられた。
同属のコクチバスと見分けるときは、口の大きさで判断する。
口の後端が眼の後端より奥にきていればオオクチバス、それより前だとコクチバスだ。

オオクチバスの鱗

<38.0cm> 釣り 2010.8.14. カナダ/オンタリオ州/ヒューロン湖/ジョージア湾 

■オオクチバスの鱗

オオクチバスの鱗は大きく非常にしっかりしていて、触ったくらいでは剥がれない。
料理をするときは、鱗と表皮の間に爪や包丁などを入れ、尾の方から頭の方へ動かす。
隙間なく折り重なった鱗が、ドミノ倒しのようにきれいにはがれていく。

58.0cmのオオクチバス

<58.0cm・メス> 釣り 2005.5.2. アメリカ合衆国/カリフォルニア州/ストックトン/カリフォルニアデルタ 

■58.0cmのオオクチバス

カリフォルニア州、カリフォルニアデルタでバスプロが釣り上げた58.0cmのオオクチバス。
産卵前でお腹がパンパンに膨らんだ元気なメスだった。

バスボート

2005.5.2. アメリカ合衆国/カリフォルニア州/ストックトン/カリフォルニアデルタ 

■バスボート

オオクチバスを対象とした釣りは産業となっており、本場アメリカではもちろん日本でもトーナメントが開かれる。
トーナメントの賞金をもっていくような釣り人(通称バスプロ)はバスボートと呼ばれるオオクチバス釣り用にカスタマイズされたボートを使って釣りをする。

バスボート用のトレーラー

2005.5.2. アメリカ合衆国/カリフォルニア州/サクラメント 

■バスボート用のトレーラー

アメリカやカナダのハイウェイではボートを牽引している車を見かけることが少なくない。
日本で釣りといえば一般庶民の遊びだが、北米ではある程度お金を持った人たちの遊びだという印象がある。

宍道湖で漁獲されたオオクチバス

<44.5cm> マス網 2005.4.6. 島根県/松江市/宍道湖 

■宍道湖で漁獲されたオオクチバス

島根県松江市にある宍道湖は海水の約1/10の塩分がある汽水湖だ。
ほとんどないと言ってもいいくらい稀だが、宍道湖でオオクチバスが漁獲されることもある。
コイやギンブナはよく漁獲されるので、これらの魚に比べると塩分への耐性は低いと考えられる。

オオクチバスの第1背鰭

<44.5cm> マス網 2005.4.6. 島根県/松江市/宍道湖 

■オオクチバスの第1背鰭

スズキ目の魚といえば立派な背鰭を連想するが、オオクチバスの第1背鰭は意外にも短い。
また、なかなか背鰭をピンと立ててくれないので筆者のような魚類写真のフォトグラファーにとっては手ごわい相手でもある。

オオクチバスの口

<42.0cm> 釣り 2010.8.14. カナダ/オンタリオ州/ヒューロン湖/ジョージア湾 

■オオクチバスの口

完全な肉食性のオオクチバスだが、口には犬歯がない。
写真からも分かるが、上あごと下あごの中央部にやすり状の歯が並んでいるだけだ。
バス釣りをする人は、釣り上げたオオクチバスの口に指を入れ、下あごをつかんで持ち上げる。
直接体を持つよりも魚体に与えるダメージが少ないとされる。

日本で釣ったオオクチバスの大物

<48.0cm> 釣り 2010.10.10. 広島県/呉市 

■日本で釣ったオオクチバスの大物

友人が野池で釣り上げた48.0cmの大物。
日本で普通に釣れるサイズは25cm~35cmで40cmを超えるとかなり嬉しい。
丸々と太って美しい個体だ。

日本で釣ったオオクチバス

<35.0cm> 釣り 2009.5.4. 広島県/呉市/安浦町/野呂川ダム 

■日本で釣ったオオクチバス

35.0cmのオオクチバス。
オオクチバスの特徴である体側の黒い縦帯がよく目立っている。

オオクチバスの若魚

<17.5cm> 釣り 2010.8.28. カナダ/オンタリオ州/ライス湖 

■オオクチバスの若魚

オンタリオ州のライス湖で釣り上げた若魚。
口の後端が眼の下にきている点と、オオクチバスの特徴である縦帯が確認できず若干違和感を感じる。
オンタリオ州に生息するオオクチバス属の魚はオオクチバスとコクチバスの2種のみなのでオオクチバスだと思われる。

25.0cmのオオクチバス

<25.0cm> 2011.6.11. 広島県/呉市/安浦町 

■25.0cmのオオクチバス

釣り上げた25.0cmのオオクチバス。
大きな個体に比べると迫力がないがとても美しい個体。

オオクチバスの幼魚

<7.3cm> 投網 2006.8.1. 島根県/松江市 

■オオクチバスの幼魚

用水路に投網をうって漁獲されたオオクチバスの幼魚。
大きな個体と比べると第1背鰭が大きいようだ。体が大きくなるにつれ第1背鰭の大きさの体に対する割合は小さくなっていく。

スーパーに売られているオオクチバス

2009.10.29. カナダ/オンタリオ州/トロント 

■スーパーに売られているオオクチバス

トロントのアジア系スーパーマーケットの鮮魚売り場で見つけたオオクチバスの活魚。
1ポンドあたり7.99CADとかなり高い(1ポンド=453g、1CADは1USDとほぼ等しい。*2012年1月)。
日本ではあまり食べられることがないが、北米では立派な食用魚。
淡白な白身はフライにすると最高。

オオクチバスが好む環境

2010.8.14. カナダ/オンタリオ州/ヒューロン湖/ジョージア湾 

■オオクチバスが好む環境

オオクチバスは湖や池などの止水域を好む。
とくに岸際の水草やヨシなどで水面が覆われたような場所が大好きで、釣りなどでもこういった場所を狙うことが多い。

 

写真提供

宍道湖と中海の魚たちボードゲーム
釣魚1400種図鑑
技・家 ハンドブック
P201
P42

 

眼遊記

559 宍道湖自然館ゴビウス ~カワヤツメがみれた~
177 呉市 ~誕生日プレゼント~
124 呉市 ~日本のオオクチバス~
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097 Rice Lake ~米湖でフィッシング~
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