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カムルチー (Northern Snakehead)

Channa argus

<46.0cm> マス網 2004.5.10. 島根県/出雲市/斐川町/宍道湖

分布:中国(北部・中部)、韓国、日本(移入:本州・四国・九州) 水草の多い池沼 淡水域
地方名:らいぎょ(全国)

カムルチーは中国、朝鮮半島を原産地とする肉食性の大型淡水魚だ。
日本へは1920年代に移入され、現在では全国に生息している。
カムルチーは同属のタイワンドジョウと共に「ライギョ(雷魚)」として有名だ。ライギョという名は多くの人が知っているが、和名に「ライギョ」がつく魚は実はいない。ちなみに日本海で漁獲され人気の高いハタハタという魚は「カミナリウオ(雷魚)」の通称で呼ばれることがある。和名のカムルチーは韓国語(가물치)の発音をカタカナにしたものだ。
原産地の中国では食用魚として有名だが、移入された日本では見た目の悪さからか食べられることはないようだ。日本顎口虫という寄生虫がいることが多いため、生では食べることはできない。
移入され定着し始めた頃には強い魚食性ゆえに在来種の生息をおびやかす存在として問題視されていたようだ。しかし現在はオオクチバスやコクチバス(通称ブラックバス)、ブルーギルの脅威の方がはるかに深刻。
現在日本では外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)による「要注意外来生物」に指定されており、利用に当たっての注意を呼びかけていく必要があるとされている。
本種は空気呼吸をするため貧酸素状態に強く、水質の悪い場所でも平気だ。
大型になること、力が強いことからルアーフィッシングの対象魚としても有名で、カムルチーやタイワンドジョウなどの「ライギョ」を専門に狙う釣り人もいる。
英名はNorthern Snakehead(北の蛇頭)。なるほど筒状の体型や斑紋、頭をみるとまるで大蛇だ。

大橋川で漁獲されたカムルチー

<61.0cm> マス網 2006.5.19. 島根県/松江市/大橋川 

■大橋川で漁獲されたカムルチー

松江市大橋川で漁獲されたカムルチー。
大橋川は汽水湖である宍道湖と中海をつなぐ川であるため、海水の1/5~1/2程度の塩分がある。
本種が大橋川や宍道湖では漁獲されるのは非常に稀。恐らく塩分を嫌う種だと考えられる。この個体は流入河川から流されてきたものだろう。

カムルチーの幼魚

<7.0cm> 投網 2006.8.1. 島根県/松江市 

■カムルチーの幼魚

水田の用水路で漁獲されたカムルチーの幼魚。
体型は成魚に似るが、黄色い体色は成魚と全く異なる。

カムルチーの体表

<61.0cm> マス網 2006.5.19. 島根県/松江市/大橋川 

■カムルチーの体表

しっかりとした鱗、独特の斑紋はまるでニホンマムシのようだ。

カムルチーの背面

<61.0cm> マス網 2006.5.19. 島根県/松江市/大橋川 

■カムルチーの背面

背面からみるとこの魚の体型が円筒状になっているのが分かる。

カムルチーの頭部

<46.0cm> マス網 2004.5.10. 島根県/出雲市/斐川町/宍道湖 

■カムルチーの頭部

カムルチーの頭部。
大蛇の様な恐ろしい風貌。

カムルチーの口

<61.0cm> マス網 2006.5.19. 島根県/松江市/大橋川 

■カムルチーの口

肉食のカムルチーはがっちりとした棘状の犬歯を持っている。
咬む力も非常に強く、うっかり手を咬まれると血だらけになってしまう。

カムルチーの頭部

<61.0cm> マス網 2006.5.19. 島根県/松江市/大橋川 

■カムルチーの頭部

受け口のカムルチーは自分よりも上にあるものを食べるのに有利だ。
カルガモなどの鳥類でさえ食べることがあるという。

カムルチーの頭部

<61.0cm> マス網 2006.5.19. 島根県/松江市/大橋川 

■カムルチーの頭部

扁平な頭部は正面からみるとまぬけ。

水族館で展示されるカムルチー

<飼育個体> 2016.12.4. 島根県/出雲市/宍道湖自然館ゴビウス 

■水族館で展示されるカムルチー

水族館で展示されるカムルチー。全長80cmはあろうかという大物。
水面近くを漂うように泳いでいた。

 

写真提供

釣魚1400種図鑑
宍道湖と中海の魚たち
P200
P123

眼遊記

554 宍道湖自然館ゴビウス ~いつ行っても楽しい地元の水族館~

 

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