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トビハゼ (Shuttles Hoppfish)

Periophthalmus modestus

トビハゼ (Shuttles Hoppfish)

<7.5cm> 手網 2016.7.23. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟

分布:日本(千葉県以南の太平洋沿岸・瀬戸内海、福岡県以南)、韓国(西岸、南岸)台湾、中国(浙江省、広東省、海南島) <内湾の干潟・河口域 汽水域>

トビハゼは半陸性のとっても不思議な魚。ほとんどの魚類は水中でしか呼吸できないのだが、本種は皮膚呼吸をすることができ、体内で生産される有害なアンモニアを無害化することができる。
陸上で危険を察知すると、身体の後半を折り曲げてバネのようにしてジャンプすることができる。歩いて近づくとピョンピョンと飛んで逃げるので魚というよりはカエルの仲間のように思えるほど。
陸上にいるときは簡単に捕まえられるのではと思っていたが、これが非常に難しい。まず素手では難しいだろう。筆者は手網を持ち、ジャンプする個体を先回りして捕まえる方法で写真の個体を採取した。
発達した胸鰭はまるで腕のように器用に動かせる。じっと観察していると、その胸鰭で顔をなでるような仕草をすることもあり、とてもかわいらしい。

トビハゼの頭部

<7.5cm> 手網 2016.7.23. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟 

■トビハゼの頭部

トビハゼの頭部。
眼が上に突き出していて、胸鰭は半陸生に適応したためよく発達している。

トビハゼの第1背鰭

<7.5cm> 手網 2016.7.23. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟 

■トビハゼの第1背鰭

トビハゼの第1背鰭。
とくに目立った模様はみられない。
近似種ミナミトビハゼの第1背鰭には暗色帯がみられ、先端が尖る。

トビハゼの腹鰭

<7.5cm> 手網 2016.7.23. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟 

■トビハゼの腹鰭

トビハゼの腹鰭は吸盤状になっている。 また左右の鰭をつなぐ膜蓋があるのも特徴。
ミナミトビハゼにはこの鰭蓋がない。

トビハゼ

<7.5cm> 手網 2016.7.23. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟 

■トビハゼ

手網で採取したトビハゼ。
尾鰭が上向きになっているが、これは身体が反っている訳ではなく、元々こういう形状をしている。
恐らく半陸生に適応した結果だろう。

背面からみたトビハゼ

<7.5cm> 手網 2016.7.23. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟 

■背面からみたトビハゼ

背面からみたトビハゼ。

トビハゼの胸鰭

<7.5cm> 手網 2016.7.23. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟 

■トビハゼの胸鰭

トビハゼの胸鰭。
身体から鰭までの間に柄のような部分がある。
まるで手のように見える。
こう見ると魚類の胸鰭が両生類以降の前脚に相当する器官であることが分かる。

トビハゼの幼魚

<1.7cm 幼魚> 手網 2016.7.23. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟 

■トビハゼの幼魚

全長1.7cmのトビハゼの幼魚。
成魚と姿はよく似ているが、体色は若干異なる。

トビハゼの幼魚

<1.7cm 幼魚> 手網 2016.7.23. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟 

■トビハゼの幼魚

小さすぎて見落としてしまいそうな大きさ。
このサイズでもすでに半陸生。ジャンプもすることができる。

泥の上を歩くトビハゼ

2016.7.22. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟 

■泥の上を歩くトビハゼ

胸鰭を上手に使い、泥の上を歩くトビハゼ。

石の上のトビハゼ

2016.7.22. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟 

■石の上のトビハゼ

石の上でじっとしている生き物はカエルではなく魚のトビハゼ。
トビハゼが身近な存在ではない自分にとってはとても不思議な光景。

石の上のトビハゼ

2016.7.23. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟 

■石の上のトビハゼ

ときおり波しぶきのかかる石の上にいたトビハゼ。
こういった石に登る場合も水面からジャンプしてくる。

胸鰭を使って歩くトビハゼ

2016.7.23. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟 

■胸鰭を使って歩くトビハゼ

胸鰭を使って歩くトビハゼ。
こういう歩き方をするため尾鰭が上向きになっているのだろう。

夜も活動するトビハゼ

2016.7.22. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟 

■夜も活動するトビハゼ

夜も活動するトビハゼ。

香港のトビハゼ

2016.8.21. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■香港のトビハゼ

香港の干潟にもたくさんのトビハゼが生息していた。ここのトビハゼも水中より水の上の方がお好きなようだ。

香港のトビハゼ

2016.8.21. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■香港のトビハゼ

香港の干潟にもたくさんのトビハゼが生息していた。ここのトビハゼも水中より水の上の方がお好きなようだ。

香港のトビハゼ

2016.8.21. 香港/新界/大嶼島/東涌/東涌湾 

■香港のトビハゼ

隠れる場所がない広大な干潟の小さな水たまりでぼぉ~っとしていたトビハゼ。
iPhoneのカメラを近づけてその距離約10cmになったところでも逃げようとしない。
警戒心の強いトビハゼは近づくとすぐに逃げてしまうが、もしかしたらこの個体は昼寝をしていたのかもしれない。

水中のトビハゼ

<飼育個体>  2016.7.23. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根新田/カブトガニ自慢館 

■水中のトビハゼ

あれだけ陸上にいる姿をみると、水の中ではおぼれてしまうのではと思ったが、水中だと他のハゼ科の魚と変わらず上手に泳ぐ。

トビハゼの棲息する曽根干潟

2016.7.22. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟 

■トビハゼの棲息する曽根干潟

福岡県北九州市の曽根干潟は面積517haの素晴らしい干潟。
ここではトビハゼの他にカブトガニ、ハクセンシオマネキ、ヤマトオサガニ等、多種多様な生物が生息している。

 

2016.7.23. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟

 

2016.7.23. 福岡県/北九州市/小倉南区/曽根干潟


眼遊記

610 曽根干潟 ~カブトガニの産卵~
531 Tung Chung Bay ~香港の素晴らしい干潟とそこに生息する生き物たち その2~
526 Tung Chung Bay ~香港の素晴らしい干潟とそこに生息する生き物たち その1~
522 曽根干潟 ~トビハゼを撮影~
520 曽根干潟 ~2016年7月22日 カブトガニ産卵行動の記録~
519 曽根干潟 ~カニを襲うカニ~
470 曽根干潟 ~カブトガニの幼生に出会う~

 

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