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ヒイラギ (Spotnape Ponyfish)

Nuchequula nuchalis

ヒイラギ (Spotnape Ponyfish)

<11.0cm> 釣り 2004.5.2. 島根県/松江市/八束町/境水道

分布:日本、台湾
地方名:えのは(島根、鳥取)、とんま(福岡)

ヒイラギは西日本から台湾にかけて生息している全長10cm程度の小魚だ。
汽水域で投げ釣りなどをしていると釣れることがある。
釣り上げられると鋭い背鰭を臀鰭を思いっきり広げ、たくさんの粘液を分泌する。しかも10cm程度の小魚なのでヒイラギのうまさを知らない人はすぐに海へ返してしまうだろう。
しかし、鳥取県境港市周辺ではヒイラギのことを「えのは」と呼び、とてもおいしい魚と大事にしている。
6月くらいから境水道でははこの「えのは」を狙った釣り船が溢れる。
小船にビーチパラソルを立て、のんびりを「えのは」を釣る。
生きた「えのは」は境港で高値で取引されるらしい。

ヒイラギの伸びる口

<11.0cm> マス網 2004.4.16. 島根県/松江市/八束町/中海 

■ヒイラギの伸びる口

ヒイラギの口は写真のように下方向に伸び、これを使って底性生物を吸い込んで食べている。
釣り上げると苦しそうにこの口を伸ばしたり引っ込めたりする。

ヒイラギの鋭い臀鰭

<11.0cm> マス網 2004.4.16. 島根県/松江市/八束町/中海 

■ヒイラギの鋭い臀鰭

ヒイラギの背鰭と臀鰭には鋭い棘があり、死ぬと硬直して鰭が立ったままになる。
気をつけないとこれが刺さって痛い思いをすることになる。

大型のヒイラギ

<13.5cm> 釣り 2011.11.4. 鳥取県/境港市/境水道 

■大型のヒイラギ

秋の境水道で釣ったヒイラギ。
全長13.5cmしかないが、ヒイラギにしては大物。

虎柄のコクチバス

<4.5cm> マス網 2006.10.4. 島根県/安来市/中海 

■ヒイラギの幼魚

中海南岸のマス網で獲れたヒイラギの幼魚。
全長4.5cmと小さいが、すでに成魚を同じ形になっている。

漁獲されたヒイラギの幼魚

マス網 2008.11.21. 島根県/松江市/中海本庄工区 

■漁獲されたヒイラギの幼魚

マス網で漁獲されたヒイラギの幼魚。
ヒイラギは群れで泳ぐので大量に漁獲されることがある。
筆者が知る限りこのように大量に漁獲されることはまれ。

えのは仕掛

2011.11.8. 鳥取県/境港市 

■えのは仕掛

鳥取県境港市周辺の釣具屋さんに行けば、ヒイラギ専用の仕掛け「エノハ仕掛」が売られている。
胴付き仕掛で舟からの釣りに威力を発揮しそうだ。

ヒイラギのお吸い物

2005.5.12. 島根県/松江市 

■ヒイラギのお吸い物

ヒイラギは淡白な白身に脂がのったとても上品な味だ。
煮付けもおいしいが、お吸い物は絶品。
鱗もないので内臓だけ取り除いてそのまま料理できる点も魅力的。

植物のヒイラギ

2015.8.22. 広島県/呉市/安浦町 

■植物のヒイラギ

本種の和名の元となった植物のヒイラギ。
棘のあるこの葉は鰭を立てた魚のヒイラギとそっくり。

水族館のヒイラギ

<飼育個体> 2016.7.1. 島根県/出雲市/宍道湖自然館ゴビウス 

■水族館のヒイラギ

汽水域の底近くに生息しているヒイラギ。水が濁っている汽水域で底近く、遊泳性で泳ぎが早いという生態から中々水中で観察することは難しい種ではないだろうか。
水槽で観察されるヒイラギは底より50cmまでのところを群れで同じ方向に向かって泳いでいた。
水族館なら彼らが普段どのように泳ぐのかがよく分かる。

 

写真提供

宍道湖と中海の魚たちボードゲーム
宍道湖と中海の魚たち
汽水湖 中海に生きる生物たち
裏表紙,P66,67
P30

 

眼遊記

513 宍道湖自然館ゴビウス ~4年ぶりのゴビウス~
206 境港市 ~えのはを求めて3マイル~

 

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