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クサウオ (Tanaka's Snailfish)

Liparis tanakai

クサウオ (Tanaka's Snailfish)

<47.0cm> マス網 2003.2.9. 島根県/松江市/美保関町/境水道

分布:日本(北海道~鹿児島県)、韓国、中国(山東半島・浙江省)、台湾 <水深50~133m 海水域>
地方名:ねこ(島根県)

おたまじゃくしを大きくしたような不思議な姿。クサウオを初めて見たときはこんな魚もいるんだと驚いた。
鱗はなく厚い皮で覆われているが、その皮がブヨブヨ。とても食べられそうにないが、食べる地域もあるようだ。
当時お世話になっていた島根県中海の漁師さんが呼んでいた名前は「ねこ」。
これのどこが猫なのだろうと思っていたが、生きたクサウオを水槽の中に入れるとその意味が分かった。猫が昼寝をするようにくるっと丸まるのだ。
気持ちの悪い魚から、かわいい魚と思えるようになった瞬間だ。
クサウオは臭い魚という意味なのだろうかと思っていたが、特に臭みはなく、別の意味がある思われる。
英名は Tanaka's Snailfish(田中のナメクジ魚)と、かなりかわいそうな名前。田中というのは学名の Liparis tanakai から来ていると思われる。

中海で漁獲されたクサウオ

<59.0cm> マス網 2006.12.1. 島根県/松江市/八束町/中海 

■中海で漁獲されたクサウオ

島根県の汽水湖中海は海水の半分程度の塩分。
そこで漁獲されたクサウオ。この魚は滅多に獲れないが冬季に網にかかることがある。

クサウオの背面

<59.0cm> マス網 2006.12.1. 島根県/松江市/八束町/中海 

■クサウオの背面

見るからに底生生活に適応した形をしている。
この形はおたまじゃくしにそっくり。

斜め上からみたクサウオ

<59.0cm> マス網 2006.12.1. 島根県/松江市/八束町/中海 

■斜め上からみたクサウオ

斜め上からみたクサウオ。
頭部は球に近い形状だということが分かる。不思議な魚だ。

クサウオの頭部

<59.0cm> マス網 2006.12.1. 島根県/松江市/八束町/中海 

■クサウオの頭部

クサウオの頭部。
大きな頭と対照的に眼は小さい。この位置についているということは海底から上を見るのだろうか。

クサウオの頭部

<59.0cm> マス網 2006.12.1. 島根県/松江市/八束町/中海 

■クサウオの頭部

クサウオの頭部。
口は下向きについている。底生動物を食べているのは間違いないだろう。

クサウオの腹面

<59.0cm> マス網 2006.12.1. 島根県/松江市/八束町/中海 

■クサウオの腹面

クサウオの腹鰭は2つが癒合してひとつの吸盤になっている。胸鰭は腹側まで続いているほど大きい。

クサウオの幼魚

<11.5cm> マス網 2006.5.8. 島根県/松江市/大海崎町/中海 

■クサウオの幼魚

クサウオの幼魚。
滅多に見られないが、中海でクサウオの幼魚が漁獲されることもある。
小柄でも成魚と同じ形をしている。頭部に比べて眼は大きい。

クサウオ幼魚の腹面

<11.5cm> マス網 2006.5.8. 島根県/松江市/大海崎町/中海 

■クサウオ幼魚の腹面

クサウオ幼魚の腹面。
大きな胸鰭と吸盤が特徴。

クサウオ幼魚の吸盤

<11.5cm> マス網 2006.5.8. 島根県/松江市/大海崎町/中海 

■クサウオ幼魚の吸盤

クサウオ幼魚の吸盤。
元々は腹鰭であったと思われるが、ここまで変形していると腹鰭であったことが分からないほど。
ハゼ科の吸盤よりも高度に進化している。

クサウオの幼魚

<10.5cm> マス網 2006.5.9. 島根県/松江市/手角町/中海本庄工区 

■クサウオの幼魚

クサウオの幼魚。
上の個体が漁獲された次の日に別の地点で漁獲された。


写真提供

宍道湖と中海の魚たち
       
P101
       

 

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