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ヒラスズキ (Blackfin Seabass)

Lateolabrax latus

ヒラスズキ (Blackfin Seabass)

<36.0cm> マス網 2007.11.28. 島根県/松江市/美保関町/境水道

ヒラスズキは房総半島および能登半島以南の日本、韓国南部の太平洋岸、日本海岸に生息するスズキ属の魚だ。同属のスズキと非常に良く似ている。
幼魚は沿岸で生活し、河口域でスズキの幼魚と混泳していることが多い。釣りや漁で漁獲されていると思われるが、これらはほとんど認識されることなくスズキの幼魚だと思われている。
幼魚時代の両種は非常に良く似ているが、全長15cmくらいになるとヒラスズキの特徴(体高が高く、尾柄が太く、体色が銀白色)が表れはじめているので慣れるとすぐに見分けることができる。幼魚は沿岸で普通にみられるが、それ以上になると姿を見つけるのが非常に難しい。成魚は波が荒れ狂う磯に生息しているため、漁獲する方法がほとんどないからだ。
一般的にはスズキよりも美味だと言われているが、味の違いが分かるほど食べたことがあるわけでもないので一度しっかりと味わってみたいものだ。

ヒラスズキの頭部

<36.0cm> マス網 2007.11.28. 島根県/松江市/美保関町/境水道 

■ヒラスズキの頭部

ヒラスズキの頭部。
頭部だけの写真ではスズキと見分けるのは困難。

ヒラスズキの下顎

<36.0cm> マス網 2007.11.28. 島根県/松江市/美保関町/境水道 

■ヒラスズキの下顎

ヒラスズキの下顎。
左右各1列、計2列の鱗がヒラスズキの特徴。この鱗がスズキと見分けるひとつのポイントになる。
スズキにはこの鱗がみられない。幼魚や稀に成魚でもみられないことがあるが、この鱗が確認できるということはヒラスズキだと考えてよい。

スズキとヒラスズキの幼魚

<18.5cm> マス網 2005.9.9. 島根県/松江市/美保関町/境水道 

■ヒラスズキの幼魚

生後1年のヒラスズキ。
ヒラスズキの特徴(体高が高く、尾柄が太く、体色が銀白色)が現れはじめている。
しかし、スズキと比較できない状態で本種をみても慣れるまでは見分けが難しいかもしれない。

スズキとヒラスズキの幼魚

<16.5cm> 釣り 2012.9.26. 島根県/出雲市 

■ヒラスズキの幼魚

スズキの幼魚に混ざって釣れたヒラスズキの幼魚。
スズキに比べると鱗がしっかりとしていてよりメタリックな印象がある。

スズキとヒラスズキの幼魚

<18.5cm> マス網 2005.9.9. 島根県/松江市/美保関町/境水道 

■スズキとヒラスズキの幼魚

幼魚は同属のスズキと混泳していることが多い。
写真は同じ場所で同時に漁獲された同じ全長の2種を並べたもの。上がスズキで下がヒラスズキ。
体高、尾柄の幅などが異なることが良く分かる。

ヒラスズキの背鰭軟条

<30.0cm> 釣り 2003.9.10. 島根県/浜田市/三住町/三隅川河口 

■ヒラスズキの背鰭軟条

スズキと見分けるときに参考になるのが背鰭軟条(背びれの軟らかいスジ)の数。
写真を数えると16本となる。
この数がスズキでは12~14本、ヒラスズキでは15~16本であることが多い。

水族館で展示されるヒラスズキ

<飼育個体> 2016.12.4. 島根県/出雲市/宍道湖自然館ゴビウス 

■水族館で展示されるヒラスズキ

宍道湖自然館ゴビウスで展示されるヒラスズキ。
ここではスズキと混泳させているので、両種の違いをじっくり実物で観察することができる。
ヒラスズキは大きな頭で、胴が太く、寸詰まりな印象を受ける。

 

写真提供

宍道湖と中海の魚たち
P59,102

眼遊記

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