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アイゴ (Mottled Spinefoot)

Siganus fuscescens

アイゴ (Mottled Spinefoot)

<15.5cm> 釣り 2004.11.7. 島根県/松江市/美保関町

分布:日本(本州以南)、韓国、台湾、中国
地方名:ばり(島根県)、はらくち(島根県)、はらぼく(島根県)

あまり食卓にあがることはないが、釣りを知っている人には有名な魚アイゴ。
多くの魚図鑑に書かれているように毒棘を持つ魚として有名だ。日本海では秋、マアジ狙いでサビキ釣りをしていると釣れることがある。
釣り上げられると上のメイン写真のように背鰭、腹鰭、臀鰭にある棘をめいっぱい広げる。この広げた棘に毒腺があり、この棘に刺されると非常に痛む。
魚が死んでも毒は残り、また毒棘をめいっぱい広げたままご臨終するので非常にやっかいだ。
筆者はこのアイゴに何度も刺されたことがあるが、一番ひどかったのは一日で3度も刺されたこと。定置網調査で漁獲された大量のアイゴを測定しているときに2度指に毒棘が刺さった。そして3度目は膝の上に魚が落ちて膝をやられた。
人によって症状は異なるが、個人的な痛さの感覚を言葉で表すとしたら、「ミツバチに刺されたような痛さが20分続く」。耐えられないことはないが悶絶は必至だ。
棘に毒を持つ魚ではあるものの、身に毒はないので問題なく食べられる。独特の強い磯臭さがあるので苦手な人も多い。
島根半島では本種のことを「ばり」・「はらぼく」、中海周辺では「はらくち(内臓が腐りやすいためだろうか?)」と呼ぶ。
アイゴは韓国・日本~オーストラリア北部の沿岸とかなり広い範囲にわたって生息する。

アイゴの若魚

<14.0cm> 釣り 2004.11.7. 島根県/松江市/美保関町 

■アイゴの若魚

マアジ狙いでサビキ釣りをしていると良く釣れるサイズ。
この銅色のまだら模様は他の魚にはない特徴。アイゴを見分けるのは簡単だ。

アイゴの顔

<14.0cm> 釣り 2004.11.7. 島根県/松江市/美保関町 

■アイゴの顔

アイゴの顔。
口は小さく、厚い唇を持つ。眼の表明はサングラスのような緑色の光沢をしていて美しい。

アイゴの腹鰭

<14.0cm> 釣り 2004.11.7. 島根県/松江市/美保関町 

■アイゴの腹鰭

人は感覚的に魚の背鰭に警戒するが、鋭い腹鰭のことも忘れてはいけない。
アイゴは安全につかむ方法がないほど棘で武装されている。特に子供が誤って刺されないよう取り扱い方をしっかりと教えておきたい。

アイゴ

<19.5cm> 釣り 2013.11.20. 沖縄県/石垣市 

■アイゴ

石垣島で釣ったアイゴ。
琉球列島に生息するアイゴはかつてシモフリアイゴという別種だと考えられていた。

アイゴの稚魚

2012.8.17. 島根県/松江市/美保関町 

■アイゴの稚魚

全長2cmほどのアイゴの稚魚。
沿岸でシュノーケリングをしていると群れで泳いでいた。
藻類を食べているようだ。

アイゴ稚魚の群れ

2012.8.17. 島根県/松江市/美保関町 

■アイゴ稚魚の群れ

アイゴ稚魚の群れ。
群れにはカミナリベラの稚魚やニジギンポも混ざっていた。

水中のアイゴ若魚

2013.8.7. 島根県/隠岐郡/知夫村 

■水中のアイゴ若魚

水中でみたアイゴの若魚。

カワウに捕食されるアイゴ

2011.11.4. 鳥取県/境港市/境水道 

■カワウに捕食されるアイゴ

カワウに捕まったアイゴ。背鰭・臀鰭の棘をめいっぱい立てて最後の抵抗をしている。
飲み込むところまでは確認できなかったが、カワウは何度もくわえなおして飲み込むためのベストポジションを探しているようだった。
アイゴの毒棘もカワウには効果がないようだ。

アイゴが生息する海

2012.11.9. 島根県/松江市/鹿島町 

■アイゴが生息する海

島根県で岩がゴツゴツしたような磯へ行くと、どこにでもいるのではないかと思えるくらいたくさんアイゴがみられる。

サビキ釣りに群がるアイゴ

2012.11.9. 島根県/松江市/鹿島町 

■サビキ釣りに群がるアイゴ

マアジを釣ろうとサビキ釣りをすると真っ先に集まってきたのがアイゴだった。
アイゴは群れでいる事が多いので、こうなるとアイゴしか釣れない。

釣り上げられたアイゴ

2012.11.9. 島根県/松江市/鹿島町 

■釣り上げられたアイゴ

アイゴの背鰭、臀鰭には毒棘がある。
釣り上げられたアイゴは逃がすにしても、クーラーボックスに入れるにしても、触らないといけない。
刺されたときの痛さを思い出すと慎重にならずにはいられない。

中国の海鮮レストランに並ぶアイゴ

2016.10.15. 中華人民共和国/広東省/広州市 

■中国の海鮮レストランに並ぶアイゴ

中国の海鮮レストランではアイゴを見る機会が多い。日本では雑魚扱いだが、広東省では珍重されているのだろう。

中国の海鮮レストランで泳ぐアイゴ

2016.10.14. 中華人民共和国/広東省/汕尾市/海豊県 

■中国の海鮮レストランで泳ぐアイゴ

中国のとある田舎町の海鮮レストランの水槽をみているとなんとアイゴが泳いでいた。
恐らく日本では活魚で流通していることはないと思う。


写真提供

1個だけイエロー 名古屋テレビ
松江・安来ふるさと大百科
宍道湖と中海の魚たち
2015年11月11日
P40
P122

 

眼遊記

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