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ヤリマンボウ (Sharptail Mola)

Masturus lanceolatus

ヤリマンボウ (Sharptail Mola)

<40.0cm・幼魚> 定置網 2016.9.10. 島根県産

分布:日本(宮城県、茨城県、千葉県、静岡県、秋田県、新潟県、富山県、鳥取県、島根県、山口県、長崎県、沖縄県)、トンキン湾、マレーシア、オーストラリア(南岸)、南アフリカ、アメリカ合衆国(東岸) <海水性>

マンボウの仲間は不思議な魚だ。
長く発達した背鰭と臀鰭を使い遊泳するが、魚類のほとんどが持っている尾鰭を持たない。尾鰭にあたる部分は背鰭と臀鰭が変化した舵鰭と呼ばれるもの。
家の近くのスーパーへ行ったときのこと、鮮魚売り場をのぞくと見たことのない魚が置かれていたのに気が付いた。
近寄ってよくみると、なんとマンボウの仲間ではないか!
日本に生息するマンボウ科の魚は4種。その中でも本種は舵鰭の中央が伸びるのが特徴だ。
店の人はこんなものどうするのといった表情であったが、譲ってほしいと200円で販売してもらった。食べられませんよの忠告どおり、非常に生臭くて食べる気がしなかった。

ヤリマンボウの頭部

<40.0cm・幼魚> 定置網 2016.9.10. 島根県産 

■ヤリマンボウの頭部

ヤリマンボウの頭部。
吻は短く、フグ目の他の魚類に雰囲気がよく似ている。

ヤリマンボウの背鰭

<40.0cm・幼魚> 定置網 2016.9.10. 島根県産 

■ヤリマンボウの背鰭

長く伸びたヤリマンボウの背鰭。
これを臀鰭と共に動かし遊泳する。
この個体の背鰭上端から臀鰭上端までの長さは44.0cm。これは全長よりも長い。

ヤリマンボウの臀鰭

<40.0cm・幼魚> 定置網 2016.9.10. 島根県産 

■ヤリマンボウの臀鰭

ヤリマンボウの臀鰭。
臀鰭も長く、背鰭とほぼ同じ長さ。

ヤリマンボウの舵鰭

<40.0cm・幼魚> 定置網 2016.9.10. 島根県産 

■ヤリマンボウの舵鰭

ヤリマンボウの舵鰭。まるで身体後半を切り取られて再生したかのような姿だが、これでも正常な状態。
尾鰭はなく、尾鰭のように見える部位は背鰭と臀鰭が変化した舵鰭と呼ばれるもの。
軟らかそうだが、この部分は全て軟骨のように硬く、一枚の板の様になっている。

ヤリマンボウの胸鰭

<40.0cm・幼魚> 定置網 2016.9.10. 島根県産 

■ヤリマンボウの胸鰭

ヤリマンボウの胸鰭。胸鰭は身体の大きさに対して小さい。
その横にある穴は鰓孔。

ヤリマンボウの体側

<40.0cm・幼魚> 定置網 2016.9.10. 島根県産 

■ヤリマンボウの体側

ヤリマンボウ幼魚の体側には網目模様がみられる。

ヤリマンボウの体表

<40.0cm・幼魚> 定置網 2016.9.10. 島根県産 

■ヤリマンボウの体表

実際に触れるまでは本種がどんな触り心地なのか想像もつかなかった。体表に鱗はなく、小さな粒で覆われているためざらざらしている。
体表はほとんど軟骨のような硬さの組織で覆われているため弾力は全くない。

ヤリマンボウの口

<40.0cm・幼魚> 定置網 2016.9.10. 島根県産 

■ヤリマンボウの口

ヤリマンボウのおちょぼ口。
歯はくちばしのようになっており、他のフグ目の魚の口によく似ている。

ヤリマンボウの顔

<40.0cm・幼魚> 定置網 2016.9.10. 島根県産 

■ヤリマンボウの顔

おちょぼ口につぶらな瞳、吻は短くまっすぐ。顔の印象はのんびり屋さん。実際にその動きものんびりとしている。
特に食用として重宝される訳でもなく、漁獲量が多い訳でもないのにこれほど日本人に有名なのはそのユニークな姿からだろう。

ヤリマンボウの断面

<40.0cm・幼魚> 定置網 2016.9.10. 島根県産 

■ヤリマンボウの断面

ヤリマンボウの尾部を切ってみると、写真の様に軟骨のような組織でつまっていた。
ヤリマンボウはこの硬い組織で全身を覆われている。
イメージでいうと軟骨状の筒の中に内臓が入っている感じだ。


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530 島根県産 ~マンボウとスッポンを買ってしまった~

 

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