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>> カモ科(Anatidae) >> マガモ属(Anas)

マガモ (Mallard)

Anas platyrhynchos

アメリカヒドリ (American Wigeon)

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・オス> 2010.1.14. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハンバーベイショアズパーク

分布:日本(全国)、北アメリカ大陸、ヨーロッパ大陸、アフリカ大陸(地中海沿岸)、ユーラシア大陸、オーストラリア(移入)、ニュージーランド(移入)
地方名:あおくび/(全国)

マガモはカモの仲間の中でも最もなじみ深いカモだ。
北半球の冷帯~温帯(北アメリカ大陸・ヨーロッパ大陸・ユーラシア大陸)に幅広く生息する。日本では冬鳥として全国に飛来し、北海道では繁殖する。南半球ではニュージーランドとオーストラリアに移入されている。
日本ではカモの仲間を「~ガモ」と呼ぶが、こちらは最も一般的なものにつけられる「真(マ)」がついたカモ。英名も「~Duck(ダック)」ではなく「Mallard(マラード)」という立派な名前が付けられている。カモの中でも味がよいらしく、昔から人間の生活に深く関わってきたカモなのだろう。
繁殖期のオスは頭全体が美しい緑色になり、他のカモと見間違えることはないが、地味な羽色のメスや、非繁殖期のオスは他の種と見分けるのが難しくなってくる。
本種は家禽のアヒル(Domestic Duck)の原種で、分類学的にはマガモとアヒルは同じ種。体はマガモより一回り大きく、一般的に飛ぶことができない。そのアヒルとマガモを交雑したのがアイガモと呼ばれ、水田の雑草を駆除する目的で利用される(アイガモ農法)。これがさらに野生のマガモと交雑することによって純粋な野生のマガモの遺伝子が減っていく(遺伝子汚染)ことが懸念されている(渡りをしないマガモが現れたり、形態的特長が異なるマガモが現れたりすること)。ちなみに日本のカモ料理で使われるカモはアヒルのこと。
マガモは家禽のアヒルを含め3つの亜種が知られる。
 ■ Anas platyrhynchos platyrhynchos(マガモ Mallard)・・・一般的なマガモ。
 ■ Anas platyrhynchos conboschus(グリーンランドマガモ Greenland Mallard)・・・グリーンランドに分布。
 ■ Anas platyrhynchos domesticus(アヒル Domestic Duck)・・・マガモが家禽化されたもの。愛玩、食用、採卵、羽毛採集用として世界中で飼育される。

繁殖期のマガモのオス

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・オス> 2010.2.4. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハンバーベイショアズパーク

■繁殖期のマガモのオス

繁殖期のマガモのオスは頭部が一様にグリーンとなり、誰でも知っている姿となる。
カールした尾羽も特徴。

光を浴びて輝くマガモのオス

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・オス> 2010.1.14. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハンバーベイショアズパーク 

■光を浴びて輝くマガモのオス

光を浴び、金属光沢のある緑色に光るオスの頭。
直射日光浴びて輝くマガモの本当の美しさを初めてみたときは本当に感動した。

マガモのメス

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・メス> 2009.7.31. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハイパーク 

■マガモのメス

マガモのメス。
地味な羽色がオスとは対照的。
アメリカガモに良く似るが、くちばしがオレンジ~茶色であることと、 羽の中央に縦線と縁がはっきりと目立つことから見分けることができる。

マガモのメス

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・メス> 2009.9.1. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハイパーク 

■マガモのメス

片足で立つマガモのメス。
トロントのハイパークでは30℃にもなる真夏でも出会えるおなじみのカモだ。

非繁殖期のマガモのオス

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・オス> 2009.7.31. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハイパーク 

■非繁殖期のマガモのオス

夏の間、非繁殖期のオスは同じ鳥とは思えないほど地味な羽色になる(エクリプス)。
メスとそっくりだが、くちばしを見れば黄色いので見分けることができる。

非繁殖期のマガモのオス

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・オス> 2009.7.31. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハイパーク 

■非繁殖期のマガモのオス

池のほとりで休憩するエクリプスのオスたち。

非繁殖期のマガモのオス

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・オス> 2009.7.31. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハイパーク 

■非繁殖期のマガモのオス

エクリプスのオスの頭部。
よくみると緑色の部分が若干残っている。

マガモのオスとメス

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・メス・オス> 2009.3.11. 島根県/出雲市/神西沖町/神西湖 

■マガモのオスとメス

立ち上がって警戒するマガモのオスとメス。

マガモのオスとメス

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・メス・オス> 2010.1.14. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハンバーベイショアズパーク 

■マガモのオスとメス

トロントでみたマガモのオスとメス。
光を浴びたオスの頭が美しい。

マガモの雛

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・メス・幼鳥> 2010.7.17. カナダ/オンタリオ州/サトン/シムコー湖 

■マガモの雛

お母さんに連れられ、ぎこちない様子で水面を泳ぐマガモの雛。
慌てて逃げる様子がかわいらしい。

マガモの親子

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・メス・幼鳥> 2009.6.12. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハイパーク 

■マガモの親子

たくさんの雛をつれて餌を探すマガモのメス。
小さな雛だが、自力で餌を食べている。
トロントのハイパークで初夏にみられる心温まる光景。

マガモの親子

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・メス・幼鳥> 2010.7.11. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハンバー森林公園 

■マガモの親子

マガモの親子。何か違和感があると思ったら、子供が1羽しかいない。
マガモは10個近くの卵を産卵するらしいので、他の雛はどこかで命を落としたのだろう。
陸の上ではコヨーテや猛禽類、水の上では大型魚類など、天敵に囲まれて暮らす彼らの子育ては大変だ。

餌をとるマガモ

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・メス> 2009.7.31. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハイパーク 

■餌をとるマガモ

草食であるマガモは水中に生えている水草や植物の種子を食べる。
潜って餌をとる「潜水ガモ」ではないため、このように逆立ちになって餌を食べていることが多い。

潜水するマガモ

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・オス> 2010.2.4. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハンバーベイショアズパーク 

■潜水するマガモ

マガモは一般的に潜水することはないとされているが、冬のトロントで潜水するマガモをみた。
おじさんが撒くパンに集まり、水中に沈んだパンを潜って食べている。

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・オス> 2010.2.4. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハンバーベイショアズパーク 

■潜水するマガモ

右の水しぶきは1羽が潜ったところ。
その左側に水中からあがってきたマガモの姿が見える。
マガモも餌が目の前にあれば潜水する。

マガモの群れ

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos> 2010.1.14. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハンバーベイショアズパーク 

■マガモの群れ

トロントのハンバーベイショアズパークでみられたマガモの群れ。
パンをくれるおじさんがいるらしく、桟橋の下に群がっていた。

スリップしたマガモ

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos> 2010.1.14. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハンバーベイショアズパーク 

■スリップしたマガモ

氷の上を歩くマガモ。
氷の上を歩くのは得意ではないようで、つるつる滑ってこけながら歩く姿がかわいらしい。

喧嘩をするマガモ

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・オス> 2010.2.4. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハンバーベイショアズパーク 

■喧嘩をするマガモ

1羽のオスが、執拗にオスを追い回していた。噛み付いて羽毛をむしるくらい激しい。
普段はおとなしいイメージだが怒らせると怖い。

飛び上がるマガモ

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・オス> 2009.3.11. 島根県/出雲市/神西沖町/十間川 

■飛び上がるマガモ

驚いて水面から飛び上がるマガモ。

飛び上がるマガモ

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・オス> 2009.3.11. 島根県/出雲市/神西沖町/十間川 

■飛び上がるマガモ

驚いて水面から飛び上がるマガモ。

飛び上がるマガモ

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・オス> 2009.3.11. 島根県/出雲市/神西沖町/十間川 

■飛び上がるマガモ

驚いて水面から飛び上がるマガモ。
潜水ガモと違い体が軽いので、助走なしで飛翔することができる。

紅葉とマガモ

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・オス> 2013.10.28. ドイツ/バイエルン州/ミュンヘン/ヘラブルン動物園 

■紅葉とマガモ

ドイツのミュンヘンでみたマガモのオス。
紅葉と緑色の組み合わせが美しい。

マガモの交尾

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos>2013.10.28. ドイツ/バイエルン州/ミュンヘン/ヘラブルン動物園 

■マガモの交尾

マガモの交尾。
オスが上に乗り、その重みでメスが水中に沈められている。なんとも激しい交尾だ。

マガモの交尾

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos>2013.10.28. ドイツ/バイエルン州/ミュンヘン/ヘラブルン動物園 

■マガモの交尾

マガモの交尾。
オスが上に乗り、その重みでメスが水中に沈められている。なんとも激しい交尾だ。

マガモのメスとカルガモ

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・メス> 2009.3.11. 島根県/出雲市/湖陵町/差海川 

■マガモのメスとカルガモ

マガモのメスとカルガモもパッとみた感じはよく似ている。
くちばしが真っ黒で、先が黄色になっていればカルガモ。羽色はマガモも茶色味がかるのに対し、カルガモは灰褐色。
慣れるとパッと見ただけでみわけられるようになる。

マガモとヒドリガモ

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・オス> 2009.3.8. 鳥取県/米子市/皆生/日野川 

■マガモとヒドリガモ

マガモのオスとヒドリガモのオス。
ふた周りくらいマガモの方が大きい。

オシドリとマガモの比較

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・メス> 2013.2.5. 鳥取県/日野郡/日野町 

■オシドリとマガモの比較

マガモのメスとオシドリのオス。
オシドリの方が手前にいるので実際よりも大きく見えている。マガモはオシドリよりひと回りくらい大きい。

マガモとアメリカガモの大きさの比較

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos> 2010.2.28. カナダ/オンタリオ州/トロント/トミートンプソンパーク 

■マガモとアメリカガモ

氷の上で休むマガモとアメリカガモ
右側の3羽がアメリカガモだ。
大きさに違いはみられず、マガモのメスとよく似ているが、羽色は明らかに黒っぽい。

アメリカガモ×マガモのオス

<アメリカガモとの交雑個体・オス> 2009.11.15. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハイパーク 

■アメリカガモ×マガモのオス

外見的特長が良く似たアメリカガモとマガモだが、遺伝的にも近縁らしく、交雑個体がよくみられる。
オスはこのように頭部の上半分だけ緑色になることが多い。
トロントのハイパークではそれほど珍しくはない。
図鑑にも載っていない変なカモをみたと思ったら実はハイブリッドかもしれない。

アメリカガモ×マガモのメス

<アメリカガモとの交雑個体・メス> 2009.6.3. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハイパーク 

■アメリカガモ×マガモのメス

オスのハイブリッドは比較的簡単に識別できるが、メスの場合はかなりやっかいだ。
この個体はパッとみてマガモのメスに思えるが、くちばしが黒い。
羽色は明るく、羽の中央に縦線がはっきりと確認できる。この特徴はマガモのメスだ。
風切羽の濃青色班にはっきりと白いラインがあり、これもマガモの特徴を示している。

餌をねだるマガモのメス

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・メス> 2009.6.12. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハイパーク 

■餌をねだるマガモのメス

トロントのハイパークにいる人懐っこいマガモ。
ピーナッツをよこせと近寄ってきた。

シロアヒル

<亜種:アヒル A. p. domesticus飼育個体> 2009.9.15. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハイパーク 

■シロアヒル

アヒルはマガモを改良してつくられた家禽だ。
一般的なアヒルのイメージは写真のような白いタイプ。

アオクビアヒル

<亜種:アヒル A. p. domesticus・オス> 2009.1.26. 島根県/出雲市/湖陵町/差海川 

■アオクビアヒル

見た目はマガモと変わらないアオクビアヒル。
体が一回り大きいので普段マガモをよく見ていれば、その不自然な大きさで見分けることができる。

アヒル

<亜種:アヒル A. p. domesticus・オス> 2009.6.3. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハイパーク 

■アヒル

このアヒルは体が非常に大きい。羽毛もマガモとは全然違う。
アヒルにもいろいろな品種がある。

アヒル

<亜種:アヒル A. p. domesticus・オス> 2009.6.5. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハイパーク 

■アヒル

黒っぽいアヒル。
胸部は白く、マガモとは全く羽色が異なる。

アヒル

<亜種:アヒル A. p. domesticus> 2012.10.29. ドイツ/バイエルン州/ミュンヘン/クラインヘッセローアー湖 

■アヒル

茶色いアヒル。
ドイツの公園でみかけた個体。

アヒルの交尾

<亜種:アヒル A. p. domesticus飼育個体> 2009.9.15. カナダ/オンタリオ州/トロント/ハイパーク 

■アヒルの交尾

交尾をするアヒル。

色彩変異のマガモ

<マガモ・メス> 2009.8.12. アメリカ合衆国/ワシントンDC/リンカーン記念館  

■色彩変異のマガモ

体色の薄いマガモであろう個体。
マガモとアヒルは同種なので簡単に交雑するため、厳密な同定は難しい。
左側の個体はアメリカガモのメス。

マガモとアヒルの大きさの違い

<亜種:マガモ A. p. platyrhynchos・飼育個体 亜種:アヒル A. p. domesticus・飼育個体>
2016.8.13. 島根県/松江市/大垣町/松江フォーゲルパーク  

■マガモとアヒルの大きさの違い

マガモとアヒルは大きさが全然違う。
感覚的にはアヒルはマガモより2回り大きい。
写真左上に写っている褐色の個体がマガモ。大きな2羽はアヒルだ。

北京ダック

<亜種:アヒル A. p. domesticus> 2010.9.17. カナダ/オンタリオ州/トロント  

■北京ダック

高級料理として有名な北京ダックはアヒルを丸焼きにしてパリパリになった皮を食べるもの。
中国系も数多く暮らすトロントではいたるところで丸焼きになったアヒルを販売するお店を見かける。

北京ダック

<亜種:アヒル A. p. domesticus> 2010.9.17. カナダ/オンタリオ州/トロント  

■北京ダック

小麦粉で作った生地にダックの皮、キュウリ、ネギを巻き、特製のソースをかけて食べる。
パリパリの皮と、皮の下にある脂肪分がうまい。

 

眼遊記

551 宍道湖西岸なぎさ公園 ~2年ぶりの斐川平野で~
524 松江フォーゲルパーク ~南国の鳥~
361 Hellabrunn Zoo ~ミュンヘンの動物園~
306 オシドリ観察小屋 ~デジスコでオシドリを撮影~
279 Kleinhesseloher See ~ミュンヘンの都市公園にて~
220 出雲空港 ~初めてのカワセミ~
210 オシドリ観察小屋 ~美しき大山~
134 鳥ヶ崎 ~やさしい秋の光線~
102 High Park ~最後のハイパーク~
101 Tommy Thompson Park ~最後の奇跡~
100 Lake Couchinching ~童心に返って~
088 Lake Simcoe ~ぬけがけフィッシング~
082 Humber Arboretum ~カナダ初フィッシング~
049 Colonel Samuel Smith Park ~カイツブリの巣~
046 High Park ~桜満開~
038 Discovery Walk ~4時間のハイキング~
031 Humber Bay Shores Park ~青い空と青い水面~
030 High Park ~2種類のハクチョウ~
029 Tommy Thompson Park ~カモメの王国~
028 Humber Bay Shores Park ~今日も出会えた~
027 Humber Bay Shores Park ~ついに出会えた~
024 High Park ~水鳥はどこへ?~
018 G Ross Lord Park ~もう行かない~
017 High Park ~もう少し早く来れば・・・~
014 Ernest Thompson Seton Park ~紅葉がピーク~
013 Tommy Thompson Park ~ついに潜入!~
011 Toronto Islands ~今度こそ野鳥の会~
010 High Park ~優良ガイド~
008 Niagara Falls ~知られざるナイアガラの滝~
007 High Park ~青いハンター~

 

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